
「遠距離で結婚とか無理」と言った俺→彼女より先に、異動希望の理由欄に書いた一行
コラム
彼女から届いたメッセージ
改札で別れてから数週間後、彼女からメッセージが届きました。
「異動のこと、課長から聞いた」
異動通知が出たのだと分かりました。
「実は自分から希望した」と打っては消し、「理由もちゃんと話す」と打って、また消しました。
結局送ったのは、これだけです。
「今度そっちに行ったとき、ちゃんと話す」
そして...
次の週末、改札の向こうに彼女が立っていました。
彼女の前まで歩いていくと、先に口を開いたのは彼女でした。
「無理って、別れるってこと?」
「違う」
すぐに首を横に振り、手帳から控えを取り出して、折り目を開いて渡しました。理由欄の「将来を考えている交際相手が同支店に勤務しているため」を読んだ彼女は、しばらく顔を上げません。
「遠距離で結婚とか無理、って言ったのは、遠距離のままじゃ無理って意味で」
言い訳のような説明を、彼女は最後まで聞いてくれました。返ってきたのは「先にこっちを言ってよ」という一言でした。
あの日の「無理」は、彼女との結婚ではなく、離れたままの毎日に向けた言葉だったのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























