
年収で彼女に負けていた俺が、「年収で選ぶ女は最低」と言い続けた事情
コラム
帰りの車で切り出した話
帰りの車で、ハンドルを握ったまま口を開きました。
「そろそろ、結婚のこと考えない?」
この家と家族になれば、もう年収のことで引け目を感じずにすむ。頭にあったのは、そんな考えでした。
次の週から、両親への手土産を一緒に選ぼうと誘い、彼女の服や店選びを何かにつけてほめました。
そしてカフェで向かい合っていたとき、気になっていたことを聞いたのです。
「お父さんの会社って、継ぐ人は決まってるの?」
彼女は答えず、カップを持つ俺の手元を見ていました。
そして...
「別れたい」
理由を何度聞いても、彼女はしばらく答えませんでした。
「年収で選ぶ女は最低なんでしょ。実家で選ぶ男は、最低じゃないの?」
カップを見つめたまま、彼女の言葉を頭の中で繰り返していました。年収で相手を選ぶ人を見下してきた俺が、彼女の実家で相手を選ぼうとしていたのです。
その日のうちに、俺の部屋から彼女の荷物がなくなりました。
結婚相手の年収を話題にするニュースは、今もときどき流れます。あの口癖は、もう出てきません。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























