
先輩の私に「若さで勝負できない女は役に立てないですよね」と言った後輩→2か月後、改札の手前で一言
コラム
プレゼンを終えた帰り道、少し後ろを歩いていた後輩が、改札の手前で急に足を止めました。資料の束を抱え直した彼は、何かを言い出そうとしているようでした。
ホワイトボードの文字を消していると、背中のほうで会議室のドアが閉まる音がしました。残ったのは、私と5つ年下の男性の後輩だけ。課長から新しい案件のリーダーを任されたばかりの、打ち合わせのあとでした。
会議室に残った後輩の一言
「先輩がリーダーなんですね」
後輩は机の上の資料をそろえながら、そう言いました。
「うん。取引先の担当の方、若い人が多いんだって」
「らしいですね。だからこそ、なんですけど」
彼は資料をそろえる手を止めて、こちらに顔を向けます。
「若さで勝負できない女は役に立てないですよね」
「それ、私のことを言ってる?」
「いえ、一般論です。気にしないでください」
軽く頭を下げると、後輩は会議室を出ていきました。年齢を理由に役に立たないと言われたのは、働きはじめて初めてのこと。言い返すなら、言葉ではなく結果で返そう。マーカーのキャップを閉めながら、そう決めていました。
担当者の声を集めた2か月
それから2か月、取引先に通う日々が続きました。若い担当者たちに、今のサービスのどこが使いにくいのかを1人ずつ聞いていきます。中には、手書きのメモを持ってきてくれた人もいました。
集まった声は50件を超え、それを1つずつグラフにして提案書の中心に置きます。後輩の担当は、グラフの数字の確認。資料を受け取るたびに、彼は以前より長く画面を見ている気がしました。
プレゼン当日、取引先の会議室には10人ほどの担当者が並んでいました。課長と後輩が後ろの席についたのを確かめて、最初のスライドを映します。
説明を終えて顔を上げると、一番奥の席の担当者が手を挙げていました。
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プレゼンの帰り道、改札の手前で


























