俺の寝言が彼女に届いていた。「最後、なんて言ってたの?」と聞かれて、送れずに消した一文

カップル

文字にできなかった一文

送ってすぐに既読がつき、少しして返信が届きました。

「最後、なんて言ってたの?」

忘れて、と書いたのは失敗だったのかもしれません。取り消したがっているように読めたなら、あの「もう」の先を、彼女はどう想像しているのだろう。

「一緒に住もうって言ってた」と打ち、送信ボタンの上で親指を浮かせたまま画面を見ていました。案内の封筒も、探しておいた間取りも、まだ何も見せていませんでした。寝言の説明として送れば、それで話が済んでしまう気がしました。

全部消して、打ち直しました。気づけば、彼女の質問に既読をつけてから、ずいぶん時間がたっていました。

「今度会ったとき言う」

そして...

返ってきたのは「わかった。次の休みは空けとく」でした。延期が2回続いたあとだったので、その一文を何度か読み返しました。

更新の案内は封筒ごと、次に会う日に持っていく鞄に入れました。返事の期限は来月末。彼女がどう答えるのかは、まだ分かりませんでした。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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