彼女から届いた手帳の写真に、俺が言えずにいた話の答えが書いてあった

カップル

写真のいちばん下にあったもの

手帳の見開きでした。左側には「Webデザイン講座」の見出しと月ごとの勉強時間が並び、右側には「2年後:どこにいても働ける状態に」とありました。添えられていたのは「これ、1年前から続けてる」。

彼女が講座を受けていたことを、俺は何も知りませんでした。

画面を拡大すると、ページのいちばん下に、小さな字で「形になったら、話す」と書かれていました。

どこにいても働ける状態に。その行を繰り返し読みました。転勤の話を切り出せなかったいちばんの理由に、彼女のほうから別の答えが書かれている気がしたのです。

返事を打っては消し、ようやく送れたのは「え、これ全部ひとりでやってたの?」でした。続けて、「ごめん、さっきのは取り消させて。今度会ったとき、俺の話も聞いてほしい」と送りました。

そして...

「うん、聞く。私もちゃんと話すね」と返ってきたのは、それから少しあとでした。

次に会う日は決まりました。けれど、転勤のことをどう切り出すか、答えは出せずにいました。内示の紙は、折り目がついて鞄の内ポケットに入っていました。

スマホのメモに残る、「一緒に来てほしい」と打ちかけたままの文。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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