共依存カップルが幸せになるには?結婚する前に共存への切り替えよう
カップル
PR沢田七海
「恋人のことしか考えられない」「恋人が全て」。
このように恋愛においては相手に執着してしまう依存型の性質を持つ人がいます。
お互いに恋人に依存してしまう「共依存カップル」。
どんなに辛い心境や状況になってもやめられないのは、「自分にはこの人しかいない」「彼には自分しかいない」という強迫観念に近い「心の束縛」が発生するからです。
一緒にいることがデメリットになっている関係だと分かっていても離れられなくなってしまうのですね。今回は「共依存カップルが幸せになるために必要な心構えと意識改革」について詳しく解説していきます。
メリット・デメリットをしっかり把握し、考え方を少し変えることができれば、まわりから非難されるようなカップル関係であったとしても、幸せな結婚を手にすることはできのです!
一歩間違えれば最悪な人生になってしまいますが、ちょっと目線を変えるだけでお互いに必要とし合う運命の相手と一緒に過ごせる、最高の人生となるでしょう!
共依存とは?
お互いがお互いを「必要な存在」として執着し、どんなに酷い言葉をかけられても、ときには暴力をふるわれたとしても、冷たい態度をされても相手のマイナス面全て受け入れてしまい、常に相手をフォローする気持ちを持って接し合う関係が共依存になります。
激しすぎる感情表現も全て「自分だからこそ見せてくれる本当の姿」としてしまい、どんなことも愛情表現と勘違いしてしまう危険な思考を持ちあった関係です。
相手がいるからこそ自分があって、相手も自分がるからこそ成り立っていると、本気でお互いが思い込んでいる状態。お互いにマインドコントロールを掛け合っている関係でもあり、周囲の人の声が届かない「ふたりだけの世界」を作り上げてしまう関係でもあるのです。
共依存の意味
お互いに対して異常な執着を持って依存することを「共依存」と言います。
恋愛における共依存の特徴は「片方が執着からお世話をし、片方が相手のお世話に甘える執着」を持っていること。
元々、共依存という言葉はアルコール依存症の夫を支える妻の夫婦関係からできました。アルコール依存症であることを隠したり、夫の失態の収集に回る献身的な妻のおかげで「飲める環境」が出来上がってしまった夫は、なかなかアルコール依存症を克服することができず、結果的に悲惨な夫婦関係になってしまったのです。
この関係は依存しあう恋愛カップルにも当てはまる行動。相手のお世話を焼き過ぎるあまり、相手が甘えられる環境が出来上がります。無意識にもお世話することで優位な気持ちになり、「自分がいないと相手は生きていけない」という優越感を求める人と、お世話されることで「お世話してくれる人がいないと自分が生きていけない」と思い込む人が一緒になったとき。そこで初めて共依存の関係が生まれるのです。
依存の意味
アルコール依存、恋愛依存、セックス依存、ギャンブル依存、買い物依存……など、特定の物、人間関係、行動に対して異常に執着することを「依存」と言います。
「これがないと落ち着かない」「これがないと動機や息切れがでて苦しくなる」「これがないと生きていけない」という異常な執着を持つことです。強い不安を何とかしたいという深層心理が作り出す依存。なにかに固執することで「これがあるから大丈夫」と、自らが作る不安解消法の1つでもあります。
ある意味では不安を解決するための自己防衛機能が働いた状態とも見られますが、ストレス発散の行き過ぎた行為とも言えますね。1度でも依存を持ってしまう物・人・行為を見つけてしまったとき、「これがあるから大丈夫」が「これがないと不安になる」という意識に変わることに時間はかかりません。あっというまに「これがないと精神を保てない」「これがないと生きていけない」という依存症が発症するのです。
共存の意味
二つ以上のものが一緒に存在することを「共存」と言います。
共存の特徴は、お互いが独立した精神・感覚を持ちながら、お互いの価値観を尊重しあって一緒に存在すること。全く違う価値観であっても下手に共感しあうことを求めず、下手に理解しあうことを求めず、「人は人、自分は自分」という線引きを持てる状態ですね。
自分の持っていない価値観を否定することも肯定することもなく、別個の物という意識を持てる関係です。お互いにないものを見ることで刺激になったり勉強になることも多く、一緒にいることでステップアップできるような共存関係もあります。
要は一緒にいてもお互いの領域を侵すことがないため、プラスになることはあってもマイナスになることはない関係が成り立つことを「共存」と言うのでしょう。
共依存の恋愛は幸せか?
「必要としあう関係」の共依存。第三者から見れば『そこまで求めあって愛し合っているなら幸せなんじゃない?』と思うこともありますよね。執着されることはリスクが高い行為ですが、執着されることに喜びを感じることがあるのも事実。
深く愛されている実感は悪いものでもないでしょう。しかし、共依存の恋愛はあまりにも執着の度がすぎてしまうため、「愛されている実感」が、いつしか「拘束される環境」を作りやすいものでもあります。逃げられない恋愛に陥った共依存の関係は、「幸せ」とは言い切れない状況を生み出します。
続けるのも別れるのも辛い地獄
「離れたくない」「離れられない」という心境を作る共依存の恋愛。一緒にいることでお互いへの執着が日常生活に支障をきたすことで、「このままではいけない」と感じる場面も多々あるはず。
関係を続けることで地獄を見るような状況になることもよくあるパターンですが、別れることで執着している相手を手放す悲しみに耐えることができず、これまた地獄を見るような生活になってしまうこともよくある話です。
続ける、別れる、どちらを選択しても幸せになれない人生になりがちなのも、共依存カップルの特徴と言えるでしょう。
お互いによりかかり負荷をかけて縛り合う恋愛
共依存カップルは、お互いにマインドコントロールをかけ合っている関係です。
よりかかって精神的・肉体的な負荷をかけ合うことで拘束し、「愛情」をたてにお互いを縛り合う関係なのです。
負荷をかけられることで「自分の存在価値」を見出し、負荷をかけることで「受け止めてくれる相手の愛情確認」をするのでしょうね。慣れていくことで相手にかける負荷はどんどんエスカレートし、周囲も手を出せないような「ふたりだけの孤立した世界」が出来上がります。
これを幸せだと思う人も…立派な共依存タイプ。抜け出せない地獄に陥ってしまう危険性があるので気を付けてくださいね。
次のページへ
共依存はなぜ復縁を願うのか