元カレから「あのネックレス、まだつけてる?」→持ってると返すと「返してほしい」と言われた

コラム

思い出のつもりだった品

「新しい彼女にそれあげるからさ」

箱を探していた手を引っ込めて、画面の文字を最初から読み直しました。

あのネックレスを開けた誕生日は、4年の中でいちばん大事にしてもらえたと思えた日でした。その品が、彼と新しい彼女の間に入っていく。どう考えても違うと思いました。

新しい物を選べばいいはずなのに、どうしてわざわざ私に返せと言うのか。考え出すと止まらず、私がもらったこのネックレスも、誰かから戻ってきたものだったのではないかとまで疑えてきました。ケースのふたの上で、留め具が部屋の明かりを返していました。

「こっちで捨てときます。もう連絡してこないで」

送ってすぐ、彼の名前をブロックしました。

そして...

見つけた箱にネックレスを戻し、不燃ごみの袋に入れて口を縛りました。アクセサリーケースの一番下の段は、それで空になりました。

大事にしていたのはネックレスそのものではなく、あれを渡してくれた日の彼だったのだと思います。その日の彼と、あのメッセージを送ってきた彼が、どうしても同じ人には思えませんでした。

あのネックレスは、本当に私のために選ばれたものだったのか。確かめる方法は、もう自分で手放しています。

(20代女性・販売職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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