
2駅先の部屋から黙って引っ越していた親友→責める文を打ちかけた私に届いたのは、2人だけの合図のスタンプでした
コラム
傘をさしたクマ
画面に届いたのは、傘をさしたクマのスタンプでした。
高校3年の冬、第一志望に落ちた私が、あの子に送ったのと同じものです。合格発表の日、何を聞かれても答えられそうになくて、このスタンプだけを送りました。「話せるようになるまで待ってて」という意味の、2人で決めた合図。あの子はうなずくクマを1つ返しただけで、私が自分から話しだすまでの2週間、一度も理由を聞いてきませんでした。
打ちかけの文面を見下ろします。責める言葉ばかりで、待つ気はどこにもない。長い文面を全部消して、うなずくクマを送りました。
そして...
少しして、もう1通届きました。
「カフェ行こう。そこでちゃんと会って話させて」
戻ってきた箱は、テープも剥がさないまま、カフェに持っていく紙袋に入れました。あの子が何を言えずにいたのかは、まだ知りません。それでも、あのとき待ってもらった2週間の分くらいは、私も待っていようと思います。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























