
値下げの理由をあえて書かなかった僕が、値段が決まってからようやく送ったメッセージ
コラム
値段が決まってから、ようやく打てたこと
支払いを済ませてから、取引メッセージの欄を開きました。値段はもう決まっています。今なら事情を書いても、何かを引き出すことにはならない。だからこそ、きちんと伝えておきたかったのです。
「無理なお願いを聞いてくださってありがとうございました。彼女の誕生日が給料日より先で、どうしても割れてしまった物と同じ柄を渡したかったんです。値下げの前に事情を書くのは違う気がして、今になってすみません。」
割ったのが自分だということまでは、書けませんでした。
返ってきたのは、誕生日に間に合うように発送するという短いメッセージ。最初の返信より、言葉がやわらかくなっていました。
そして...
届いた箱を開けると、緩衝材に巻かれたマグの横に、同じシリーズのコースターが入っていました。箱の底には、無地の紙袋が平たく敷かれています。メッセージにも、何も書かれていませんでした。
受取評価には「コースターと紙袋まで、本当にありがとうございました。」と書きました。差額の300円を返す方法は、思いつきませんでした。
誕生日、マグとコースターを紙袋に入れて渡すと、彼女は「これ、セットだったんだ」と言いました。出品者さんが入れてくれたのだと、それだけ答えました。
給料日のあと、贈り物用の小さな封筒を1つ用意しました。中には今、500円玉が1枚入っています。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























