
「別れちゃえばいいじゃないですか」と先輩に軽く言った私。その後に元彼女に連絡した理由
コラム
先輩から届いた告白のメッセージ。返事を打ちながら思い出していたのは、以前私が軽い気持ちで口にした一言でした。その言葉が、ずっと引っかかっていて。
告白より前の昼休み。社員食堂のトレーを置くなり、先輩は小さくため息をつきました。同じ部署で、ここではよく向かいの席になる人です。その日も私は、黙って聞き役に回るつもりでした。
聞き役だった社員食堂のテーブル
先輩の話題は、たいてい3年付き合っている恋人のことでした。
「最近、何を話してもかみ合わないんだよね」
そう言われても、その恋人とはほとんど話したことがありません。去年の夏、会社のバーベキューであいさつをして、写真を送り合うために連絡先を交換しただけ。その写真も、結局送らないままでした。
相づちを打つしかない日が続いたある日、そんなに合わないならと前置きして、私は笑いながら言いました。
「別れちゃえばいいじゃないですか」
先輩は「だよなあ」と笑って、その話は終わり。少なくとも、私の中では終わったつもりでした。
「好きなのは君なんだ」というメッセージ
それから数週間たった頃、先輩からメッセージが届きました。
「昨日、彼女と別れた」
「好きなのは君なんだ」
2つ並んだ文面を、何度も読み返しました。先輩をそういう目で見たことは、一度もありません。
「別れたって、どうやって伝えたんですか」
そう聞くと、先輩の返事は短い一言でした。
「メッセージで送った」
3年付き合った人に、メッセージだけで。そのきっかけの1つに、あの日の私の一言があるのかもしれない。笑いながら言ったあの言葉が、急に重たく感じられました。
「ごめんなさい。先輩のことは、そういうふうに見られません」
そう返して、それ以上は何も送りませんでした。
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連絡先の一覧に残っていた名前





























