
いつも一番乗りだった友人が、私の新しい部屋にだけ来なかった。「予定があるわけじゃないんだけど」
コラム
乾杯の写真に、反応が2つつきました。いくら待っても3つ目は増えないまま。グラスを洗い終えた私は、来なかった友人に送るつもりのなかったメッセージを打ち始めました。
引っ越しの日、最後の段ボールを潰し終えて、大学時代の4人のグループチャットに報告を送りました。すぐに仲間の1人が「引っ越し祝いしようよ」と返し、日程もその場で決まりました。ところが、いつも真っ先に返事をくれる友人から届いたのは、短い一言だけでした。
いつも一番乗りだった友人
大学のサークルで出会った4人は、卒業後も何かと集まる仲です。中でも友人は、前の家から歩いて10分のところに住んでいて、2人でごはんを食べる回数が一番多い相手でした。去年の春、仲間の1人の引っ越し祝いでも、友人は誰より先に着いていました。
そんな友人から届いたのが「ごめん、その日は行けない」という返事でした。
個別のチャットで「何か予定あるの?」と聞くと、「予定があるわけじゃないんだけど」とだけ返ってきました。「別の日にずらそうか?」と送ると、今度はすぐに「ううん、みんなで楽しんで」と届きました。
予定はない。日をずらす必要もない。それなら、私の部屋には来たくないだけだと読めてしまいました。新しい部屋を一番に見せたかった相手は、友人だったのに。
みんなの反応が並ぶ写真の下で
当日は、仲間の2人が来てくれました。鍋を囲み、新しいカーテンの色を褒められながら乾杯しました。
1人が「あの子が来ないの、珍しいね」とつぶやき、私は「予定があるみたい」とだけ答えました。予定はないと言われたことは話せず、伏せたスマホばかり気になっていました。
3人で撮った乾杯の写真をグループチャットに送ると、反応がすぐに2つつきました。2人を駅まで見送って戻っても、数は2つのままでした。
洗い終えたグラスを伏せてから、友人との個別のチャットを開きました。打っては消してを繰り返し、最後に残ったメッセージを送りました。
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返ってきた短い否定





























