
「今日は残業」と送ってきた夫→直後、リビングで鳴った古いスマホに、私の友人から届いた通知とは?
コラム
台所で鍋に水を張っていると、カウンターに置いたスマホが短く鳴りました。結婚して3年、夫から遅くなるという連絡が来るのは珍しくありません。そのあとリビングから別の通知音が聞こえてくるとは、思ってもいませんでした。
使わなくなったはずのスマホ
画面には、夫から続けて2通のメッセージが届いていました。
「今日は残業」
「先に食べてて」
「了解。無理しないでね」と返して、スマホをカウンターに伏せた直後のことです。ソファのほうから、聞き慣れない通知音が鳴りました。
クッションの間に挟まっていたのは、夫の古いスマホでした。半年前に機種変更をして、それからは書斎の引き出しにしまってあるはずのもの。手に取ると、暗い画面に通知が1つ浮かんでいました。
送り主は、私の学生時代からの友人。夫とは、結婚式で顔を合わせた程度の間柄です。
「今日は19時に駅前でいい?絶対にばれないようにしてね」
同じ文面を、何度も読み返しました。残業のはずの夫と、私の友人。使わないはずのスマホ。1つずつ並べるほど、考えは悪いほうへ進んでいきます。
写真に添えた短い問いかけ
友人に直接聞くことも考えました。でも、先に確かめるべき相手は夫だと思い直しました。
古いスマホにはロックがかかっていて、通知の続きは開けません。自分のスマホのカメラを向け、通知が消えないうちに画面を撮りました。
夫に写真を送り、続けて打ち込みます。
「これ、何?」
返信はなかなか届きませんでした。
「ごめん。帰ってからちゃんと話す」
謝る言葉だけが先にあって、肝心のことは何も書かれていません。私はすぐに聞き返しました。
「残業じゃなかったの?」
「残業じゃない。でも、今は言えない」
私に言えないことを、どうしてわざわざ古いスマホで、私の友人とやりとりしているのか。
「言えないことって何?」
私はそう問い詰めました。
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届いたのは帰るという連絡だけ





























