「なんで?今じゃだめなの?」と聞かれた俺→郵便受けに届いていた1通の封筒と、ノートの30問

コラム

会って聞くと決めた最後の1問

10日目、俺は「今日で最後。28問目と29問目」と送りました。29問目は、俺に直してほしいところです。届いた答えは「質問が多いところ」でした。思わず笑いながら、それもノートに写しました。
いつもの「おやすみ」を送れずにいると、彼女から「あと1問は?」と届きました。
けれど、この質問だけは文面で送りたくありませんでした。
「30問目は、会って聞きたい」
「なんで?今じゃだめなの?」
「土曜、駅前のカフェで」
それ以上書けば、全部言ってしまいそうでした。

そして...

土曜日、駅前のカフェで、俺は鞄からノートを取り出しました。何度も開いたせいで、表紙の角はよれています。最後のページを彼女に向け、そこに書いた質問を読み上げました。
「30、俺と一緒に住むなら、どんな部屋がいい?」
その下には、29問の答えから書き出したメモが並んでいます。明かりは暖色、洗濯物を外に干せるベランダ、冷蔵庫にセロリは入れない。「質問が多いところ」の横には、「30問目で終わり」と書き添えていました。
彼女はメモを指でたどり、セロリの行で少し笑いました。それから、目から涙がこぼれました。
「眠いのに、真面目に答えてよかった」
彼女が返してくれた30問目の答えは、「日当たりのいい部屋」でした。
彼女が眠い目をこすりながら答えた29問は、全部、2人で住む部屋の下書きだったのです。
(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

  • X
  • Line