「今日、元カレに偶然会った」にスタンプ1個で返した俺→ひと晩かけて書き直した長文の中身

コラム

メモに書き直した本音

メッセージを送る代わりに、スマホのメモを開きました。思ったことを全部書き出し、責めるように読める文を削っていきます。書いては消すうちに、窓の外が少しずつ白んでいきました。
最後に残ったのは、こんな文章です。
「昨日はスタンプだけでごめん。正直に言うと、すごく嫉妬してた。何を話したのか、連絡先は交換したのか、聞きたいことばかり浮かんだ。でもそれを全部送ったら、前の人と同じになる気がして怖かった。飲み会の日の『楽しんで』も、本当は少し無理してた。これからも縛るつもりはないけど、気にしてないわけじゃないことだけは知っててほしい。会ったことを自分から教えてくれて、ありがとう」
何度か読み直してから、送信しました。

そして...

しばらくして、彼女から電話がかかってきました。
「全部読んだ。嫉妬してたなら、そう言えばいいのに」
少し笑った声でした。連絡先は交換していないこと、5分ほど話しただけだったことを、彼女は自分から教えてくれました。
「次からは、スタンプの前に一言ちょうだい」
そう言われて、俺は「努力する」とだけ答えました。
彼女を不安にさせたあの敬礼の猫は、俺にとっては、前の人と同じにならないための、ぎりぎりの「了解」だったのです。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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