
チャットで彼女を「相棒」と呼び続けた俺→「ちょっと寂しいな」と言われて、初めて書いた両親の話
コラム
届いた本音
ある夜、いつものように「相棒、今日もお疲れ」と送ると、少しして返事が届きました。
「ねえ、相棒って、なんだか友だちみたいでちょっと寂しいな」
読んで、しばらく画面から目を離せませんでした。考えてみれば、彼女は俺の両親のことを知りません。言葉だけを見れば、恋人に向ける呼び方には見えないはずです。
短く謝って済ませたら、また同じすれ違いが起きる気がしました。
「寂しい思いさせてたなら、ごめん。でも、ちゃんと聞いてほしい」
彼女から「うん」と届いたのを見て、長いメッセージを打ちはじめました。
そして...
「俺にとって相棒って、」から始めて、定食屋のこと、父と母のこと、2人の姿にずっと憧れてきたことを書きました。最後にこう添えて、送信しました。
「だから相棒は、俺が一番好きな人にしか使わない言葉です。来月、店に一緒に来てほしい。父と母に、俺の相棒だって紹介したい」
しばらくして、彼女から返事が届きました。
「読みながら泣いちゃった。行く。でも、たまには名前でも呼んでね」
次のメッセージで、俺は初めて彼女の名前を打ちました。
毎晩送っていた「相棒、今日もお疲れ」は、店を閉めたあとの父が、必ず母にかけていた言葉でした。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)





























