
スタンプのたびに「あ」と送っていた僕→「ちょっと恥ずかしい話だけど」と彼女に打ち明けた2年前の失敗
コラム
「いつもスタンプの後の『あ』って何?」。彼女からのメッセージに、僕は10分も返事を打てませんでした。2年前のあの失敗を、どこから話せばいいのか分からなかったのです。
2年前、職場のグループチャットに、泣き笑いするブタのスタンプが送信されました。送ったのは僕です。課長の「来期の予算、厳しいです」という報告の直後でした。今でもあの画面を思い出すと、顔が熱くなります。
2年前の押し間違い
本当は、同期に送るつもりのスタンプでした。チャットを切り替えたつもりが、切り替わっていなかったのです。慌てて謝りましたが、課長の返事は「了解」の一言だけでした。
それ以来、スタンプを送るのが怖くなりました。もともと、確認しないと気が済まない性格です。僕のスマホは、スタンプを送ったあとも一覧が開いたままで、送ったものが一覧に重なって見えなくなります。今送ったのが本当に選んだスタンプなのか、すぐには確かめられません。
「あ」は確認の合図
そこで自分なりの手順を作りました。スタンプを送ったら、すぐにキーボードに切り替えて「あ」と打ち、送信します。そうすると一覧が閉じて画面がいちばん下まで動き、直前に送ったスタンプが「あ」の真上に表示されるのです。
送り先も、スタンプの絵柄も、一目で確かめられます。「あ」なら、相手が読んでも意味のない声のように見えるだろうと思っていました。
彼女と付き合い始めた日、僕はクマのスタンプを買いました。初デートで、彼女が「クマが好き」と話していたからです。けれど一覧には、あのブタのスタンプも残っています。彼女が大事な話を送ってきたときに、泣き笑いのブタを返してしまったら。そう思うと、確認はますます念入りになりました。
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「気づいてた?」と送るまで




























