ファミレスで1人なのにパフェを3つ頼んだ女性→店員さんが去り際にかけた一言に、私まで泣きそうに

コラム

ドリアを口に運びながら、隣のテーブルに置かれていくグラスを目で数えていました。背の高いパフェが、1つ、2つ、3つ。通路を挟んだその4人席に座っているのは、女性が1人だけだったのです。

窓際の4人席に、女性が1人

仕事帰りに1人でファミレスに寄るのは、いつものことです。注文はたいていドリアとドリンクバーだけです。食べ終わったら、すぐに帰ることにしていました。

その日、窓際の4人席の女性には、私が席に着いたときから目が向いていました。女性はメニューの最後のページを開いたまま、ときどき窓の外とスマホを交互に見ていました。待ち合わせだろうと、私は思っていたのです。

そこへ、年配の男性の店員さんがトレーを持ってやってきました。いちご、チョコ、抹茶。色の違うパフェが3つ、テーブルに並べられていきました。向かいの2つの席は、空いたままでした。

隣の席から聞こえた会話

店員さんはグラスを置き終えると、女性に声をかけました。

「3つとも、お1人で大丈夫ですか?」

責める響きはなく、確かめるような柔らかい声です。女性は少し間を置いてから顔を上げ、答えました。

「今日は3人分なんです」

3人分。それなのに、ここにはその女性しかいません。待っている人が遅れているのか、それとも来られなくなったのか。スプーンを持ったまま、私は勝手に想像を広げていました。

店員さんは、テーブルの横にしゃがみ込みました。そこから先の会話は、店内の音楽と奥の席の家族連れの笑い声にまぎれて、ほとんど聞き取れません。やがて店員さんが立ち上がり、去り際に、少しだけ声を大きくしました。

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