「もっと稼げる男と付き合えば?」と言った彼が、給料日に私の部屋で差し出した白い封筒

コラム

開けなかった封筒

少し厚みのある封筒でした。中身がお金なら、あの日の話の続きだとしか思えません。
「お金で機嫌取るの?」
封筒を開けないまま、彼のほうへ押し返しました。
「そういうんじゃない」
彼はそれだけ言って、封筒をもう一度テーブルの真ん中に戻しました。何か言いたそうに口を開きかけ、結局そのまま閉じます。
「今日は帰る」
そう言って立ち上がり、彼は玄関へ向かいました。引き止めることもできたのに、座ったまま見送ってしまったのです。

そして...

彼が帰ってしばらくすると、スマホが鳴りました。
「開けるのは、気が向いたときでいい」
短いその言葉を何度か読み返してから、私は封を切りました。
中に入っていたのは、新しい通帳が1冊。作ったばかりらしく、角までそろっていて、表紙には彼の名前が印字されています。
私の部屋に来る前に、彼は銀行へ寄っていました。稼げる男と付き合えばと言った彼が、なぜ給料日に、自分の名前の通帳を私に渡したのでしょうか。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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