
「それでも俺は、言ってよかったと思ってるよ」と言われた私が、改札の手前で見せた2年前の画面の意味
コラム
改札の手前で
友人と別れてから、彼の口数は減っていました。私が「さっきのことだけど」と言いかけたところで、彼は足を止め、改札の手前でこちらに向き直りました。
「それでも俺は、言ってよかったと思ってるよ」
責める声ではありませんでした。思わず彼の顔を見つめていると、「告白されたから付き合っただけ、って言われると、俺は少しさみしいよ」と続きました。
2年前から好きだった人に、さみしいと言わせてしまった。情けなくて、うつむいたまま少し笑ってしまいました。
そして...
私はスマホを取り出し、「ちょっと待って、見せたいものがある」と言って、メモのアプリを開きました。
一番下に残っていたのは、2年前に書いたメモです。「バーベキューの帰り道、駅まで2人になる」「告白されなかったら、次は私から言う」。
画面を受け取った彼は、何度も上下にスクロールしていました。それから「次は私から、って書いてあるけど」と、最後の行を指さしました。
返事に困って、私はまた笑ってごまかすしかありませんでした。告白されたから付き合ったのは本当です。ただ、あの日の「だけ」には、彼に言わせるまでの1年間が全部詰まっていました。
(20代女性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























