
リーダーを任されなかった俺が、先輩に「若さで勝負できない女は」と口にした会議室での事情
コラム
改札の手前で抱え直した資料
プレゼン当日、課長と並んで後ろの席から先輩の説明を聞きました。説明が終わると、一番奥の席の担当者が手を挙げ、この内容で進めたいと告げました。
ビルを出ると、課長が先輩のほうを振り返ります。
「次の大きな案件も、リーダーを頼みたい」
俺がほしかった言葉は、先輩に向けられていました。
課長が別の打ち合わせへ向かい、駅までは先輩と2人。少し後ろを歩きながら、ここで言わなければ、もう言えないと思いました。
改札の手前で足を止め、資料の束を両手で抱え直します。振り返った先輩の顔を、まっすぐ見ました。
「先輩、あの時あんなこと言って、申し訳ありませんでした」
深く頭を下げると、先輩が答えました。
「謝ってくれてありがとう。次の案件も、数字の確認をお願いね」
顔を上げて、「はい」と短く答えました。
そして...
後日、取引先から次の提案も同じ担当でと連絡があったそうです。リーダーが自分に回ってくるのは、まだ先になりそうです。
俺は今も、先輩のチームで数字の確認を続けています。最近は担当者の話を聞く場に同行させてもらい、ノートに最後まで書き取るようにしています。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























