「何もないよ」と返した俺が、付き合ってから彼女との電話を早く切っていた本音

コラム

打っては消した、本当の返事

6分で切ったその夜、「おやすみ」と言い合った直後に、彼女からメッセージが届きました。

「付き合う前は6時間も話してたのにね」

「最近すぐ切るのって、何かあった?」

すぐに開いたものの、何かあったわけではありません。付き合えたことに満足して、彼女への興味が薄れた。それだけでした。

「付き合う前のほうが楽しかったのかも」と打って、消しました。正直に送れば、彼女が離れていく気がしたのです。飽きかけていることだけは、悟られたくありませんでした。

いつもの調子に見えるよう考えて、しばらくしてから2通だけ送りました。

「何もないよ」

「今度の休み、どこ行きたい?」

彼女からの返事はありませんでした。今頃、休みの行き先でも考えてくれているのだろうか。そう思うことで、質問に答えていない自分の返事から目をそらしていました。

そして...

通話履歴を開くと、上の方に6時間3分が残っていました。あのとき何をあんなに話していたのか、もう半分も思い出せませんでした。

次の電話では、彼女の話が終わるまで「そろそろ寝よっか」を言わずにいました。話してくれたのは、常連のおばあさんが毎回同じパンを2つ買っていく話です。

通話時間は23分。長くしたのが彼女のためだったのか、気づかれないためだったのか、自分でもまだ分かりません。

(20代男性・システムエンジニア)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

  • X
  • Line