
「ねえ、見てる?」既読がつかない夫に電話→隣の部屋から着信音が聞こえて、私は黙った
コラム
ドアを開けた先の、のんきな一言
通話を切ると、壁の向こうのメロディも止まりました。
夫の部屋のドアを開けた先にいたのは、机に向かう夫の背中です。首にはヘッドホンがかかり、手にはスマホが握られていました。私はその背中に声をかけました。
「いるなら言ってよ」
振り向いた夫は、きょとんとした顔で答えました。
「あ、おかえり。ごめん、気づかなかった」
おかえりも何も、私が帰ってからもう30分以上たっています。夫の肩越しに見えたモニターでは、ゲームの画面が動いたままでした。私は続けました。
「ゲームしてたんだね」
夫は画面と私の顔を見比べてから、椅子を立ちました。
「ごめん、牛乳今から買ってくる」
上着をつかんで横をすり抜けていく夫を、ドアの前で見送りました。
そして...
玄関のドアが閉まる音を聞いてから、キッチンへ行きました。
床に置いたままだった買い物袋を、端からきつく丸めていきました。食材を片づけたのも、洗濯物をたたんだのも、お風呂を洗ったのも私です。その間ずっと、夫は壁1枚向こうでのんきにゲームをしていたことになります。
丸めた袋を引き出しに押し込んでからスマホを開きましたが、返事は1つもありません。連休の話にも、何も返ってきていませんでした。
ゲームに夢中で、本当に一度も通知に気づかなかったのでしょうか。
(30代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)































