
「押せば止まるだろ」記念日旅行の新幹線で非常停止ボタンを押した彼→ホームで私が駅員さんに告げた一言
コラム
私が駅員さんに告げたこと
「乗り遅れそうになって、彼が押しました。子どもはいませんでした」
彼の顔がこわばりました。「お前、何言って」と言いかけた彼に、駅員さんは「お話を伺いますので、駅員室まで来てください」と告げます。
私も名前と連絡先を伝えると、駅員さんは「お連れ様は、もう大丈夫です」と頭を下げてくれました。
「私はここで帰ります」
「は?記念日だろ」
振り返った彼に、私は首を横に振っただけでした。彼は駅員さんに連れられて、階段を下りていきます。しばらくして新幹線は、私たちを乗せないまま走り去っていきました。
そして...
改札を出て、温泉宿のキャンセルをスマホで済ませました。車内で2人で食べるつもりだった駅弁を1つだけ買って、在来線で家に帰ります。いつも私が走って埋めてきた彼の遅れを、今回は埋めなかった。それだけで、ずいぶん気持ちが軽くなりました。
階段を下りていった彼は、駅員室でもあの「子どもがホームに落ちそうに見えて」を言い続けたのでしょうか。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























