
時間指定して家にいたのに、ドアポストには不在票。次の日、私は玄関のドアの前で待つことに
コラム
次の日、同じ時間帯を指定し直した私は、靴を履いたまま玄関先に腰を下ろしました。外階段を上がってくる足音が、ドアの前で止まります。一度も鳴らなかったチャイムの代わりに、ドアポストの底には不在票が一枚入っていました。
時間指定した荷物を待っていた
次の週末に実家へ持って帰るつもりで、母へのひざ掛けを注文していました。受け取りは、在宅勤務の日に合わせて時間帯を指定してあります。実家に帰る日までに受け取れる枠は、それほど多くありません。
その日はリビングでパソコンを開き、チャイムを聞き逃さないようイヤホンも外していました。指定した時間帯が終わっても、玄関からは何の音もしません。遅れているのだろうと思い、仕事の区切りがついたところで廊下に出ました。
ドアポストの紙には、私の部屋番号と、時間帯のちょうど真ん中あたりの時刻が書かれていました。インターホンの来訪履歴を開いても、その時間帯の記録は一件もありません。
私は再配達の依頼画面で、次の日の同じ時間帯を選び直しました。
次の日は、玄関で待つことにした
次の日、指定の時間帯に入ると、私は靴を履いて玄関先に腰を下ろしました。リビングのテレビは消し、スマホも通知音を切って膝の上に伏せておきました。チャイムが鳴ったら、すぐに鍵を開けるつもりです。
しばらくして、アパートの外階段を上がってくる足音が聞こえました。足音は私の部屋の前で止まり、それきり続きません。
チャイムが鳴るのを待って、私は膝の上で両手を組みました。けれど、ボタンが押される音はいつまでたっても聞こえてきません。そのかわり、ドアポストの蓋に、外から何かが触れる気配がしました。
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不在票が落ちた瞬間、ドアを開けた




























