
「メッセージ減らそう、依存しすぎかも」と送ってきた彼女に『おう』しか返せなかった俺の本音
カップル
彼女から届いた一通のメッセージで、内心かなり揺れた俺。気の利いた返事もできず、絞り出した『おう』のひとこと。その後の数日、俺もまた勝手に落ち込んでいたのです。
俺は彼女と付き合って8ヶ月になる会社員です。彼女との毎日のメッセージは、口数の少ない俺にとって、思いのほか大切な時間になっていました。ある夜、画面に届いた一通のメッセージを見て、俺はしばらく返信できなくなりました。冷静な顔をしながら、内側はかなり揺れていたのです。
月曜の夜に届いた一通
仕事から帰って、缶ビールを開けながらスマホを眺めていた夜のことです。彼女からの通知が表示されました。タップして開いた画面の文字を、俺は二度読みしました。「最近やりとり多いし、メッセージ減らそう、依存しすぎかも(笑)」。
最後の(笑)が、かえって気になりました。冗談で言っているのか、本気なのか。読み返すほどに、後者に思えてきます。彼女のメッセージは、俺にとっては毎日のささやかな楽しみでした。仕事で疲れて帰っても、画面の中で笑える話題があるだけで、肩の荷が少し降りる気がしていたのです。 それを「依存しすぎ」と言われた。減らそう、と提案された。要するに、重かったってことか。そう変換して読むと、もう違う意味には見えなくなりました。
絞り出した『おう』
何かちゃんと返したい。そう思って、入力欄を何度も書いては消しました。「俺もうれしかったよ」と打って消し、「それは寂しい」と打って消し、「ごめん、しんどかったよな」と打って消す。 どれも違う気がしました。「うれしい」と返せば追いすがる感じになるし、「寂しい」と書けば責めている空気になる。
彼女が「依存しすぎ」と区切りをつけようとしているところに、俺が大量の言葉をぶつけたら、いよいよ重い男になる。 画面を見つめたまま、結局打てた言葉は『おう』だけでした。送信ボタンを押した瞬間に、いや違う、もっと別の言葉だっただろう、と後悔しました。けれど取り消すこともできず、画面を裏返してテーブルに置いたのです。
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沈んでいた数日


























