
「俺の友達には会わせたくない」と言い続けた彼。偶然入ったカフェで、彼の友人たちは私の名前を知っていた
カップル
飲み込み続けた「そっか」
約束のない日にそう送ってくるのは珍しいことでした。「うん」とだけ返し、部屋でお湯を沸かして待ちました。
スーツのまま来た彼は、鞄を床に置いて、ソファの端に座りました。私はマグを渡す前に、彼の顔を見て言いました。
「あなたの友達、私の名前知ってたよ」
「……うん。聞いた」
彼はもう知っていたのです。店で打たれていたメッセージは、彼に宛てたものだったのかもしれません。
「私のことは話すのに、私には会わせたくないんだね」
いつもなら「そっか」で終わらせていた話を、初めて自分から続けていました。彼はマグを両手で受け取り、しばらく中を見ていました。
「少しだけ、時間ちょうだい」
そして...
「待つけど、ちゃんと聞かせてね」
そう言うと、彼は小さくうなずいて帰っていきました。
流しに並んだ2つのマグを洗いながら、店で聞いた笑い声を思い出していました。あの3人は、楽しそうに私の話をしていた。私の猫舌まで話せる相手に、どうして彼は、私を会わせたくなかったのでしょうか。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























