
「8月は無理」と返した私が、後期初日に知った友人グループの夏の旅行
コラム
「書いてなかった」
「ごめん。8月は無理って言ってたから、誘えなかった」
そのメッセージを読んで、私は前期のやりとりをもう一度開きました。
「旅行だって、書いてなかったよ」
送ってから、これは責める文だと思いました。取り消す前に、返信が来ました。
「書いてなかった。空いてるかだけ聞いて、無理って返ってきたときに、旅行の話はもうやめてた」
友人は今ごろ、同じ画面を見ているのだろうかと想像しました。断ったのは私で、誘う形にしなかったのは友人です。どちらか片方だけの不足なら、こうはならなかったはずでした。
「何の予定か、私も聞かなかった」
そう打つのに、いつもの倍の時間がかかりました。
「お土産、渡したいものがある。明日、講義の前に時間ある?」
「ある」
そして...
翌日、講義室の前の廊下で友人と合流しました。手渡された小さな袋の中に、写真の海と同じ色のしおりが入っていました。友人は「余ったんじゃなくて、最初から4つ買った」とだけ言って、先に教室へ入っていきました。
その日のうちに、私は4人のグループチャットへ「秋、どこか行かない?」と送りました。行き先の候補まで書いて。最初に返ってきたのは日程の相談ではなく、友人からの「行く」でした。
(20代女性・大学生)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)





























