空いてるかだけ聞いて旅行に誘えなかった私と、渡せずにいた1つのお土産

コラム

「私も聞かなかった」

「旅行だって、書いてなかったよ」

その通りでした。言い訳を探して前期の画面を開いても、旅行という言葉はどこにもありません。

「書いてなかった。空いてるかだけ聞いて、無理って返ってきたときに、旅行の話はもうやめてた」

これが精一杯で、断られるのが怖かったとは書けませんでした。返信が来るまで、その子が今も同じ画面を見ているのか、閉じてしまったのか、分かりませんでした。

「何の予定か、私も聞かなかった」

私だけの落ち度にしないでくれたのだと思いました。それに甘えないために、次は用件から書きました。

「お土産、渡したいものがある。明日、講義の前に時間ある?」

「ある」

そして...

翌日、講義室の前の廊下でその子に会いました。袋を渡して「余ったんじゃなくて、最初から4つ買った」とだけ言い、私は先に教室へ入りました。それ以上説明すると、また言い訳になりそうだったからです。

駅のホームで、4人のグループチャットに「秋、どこか行かない?」と届きました。行き先の候補まで書いてあります。私は、日程より先に「行く」と返しました。空いているかを聞くところから始めるのは、もうやめました。

(20代女性・大学生)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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