
「私のデスク、勝手に触らないでもらえますか」と伝えた翌日、ペン立てが床に転がっていた理由
コラム
倒れたペン立てと、床に転がったペン
翌日、出社した机の上には、前日の私が置いたままの景色がありました。ただ1つ、ペン立てが横に倒れ、ペンが床まで散らばっていた点を除けば。拾って立て直し、次の日も、その次の日も同じことが起きました。倒れているのは決まって右の角で、書類の束もそちら側が押されたように崩れています。4日目、また床のペンを拾い終えてから、私は隣の席に聞きました。
「どうして毎回、ペン立てが倒れているんでしょうか」
同僚はしばらく手を止めてから、私の机の右の角を指さしました。
「退社後の清掃で、台車がそこの角に当たるんです」続けて、私が来る前に戻していただけだと言いました。
「どうして言ってくれなかったんですか」
「言ったら、余計なお世話だと思われる気がして」
そして...
その日から、私はカップを左の奥に置き、ペン立てを机の中央に寄せました。同僚が3か月かけて移していた場所と、同じ位置です。触られたくないと思っていた机の上に、毎日1人分の手間がかかっていたことを、私は知らなかっただけでした。
今は出社するたび、右の角に置いた小さなカゴだけが、少し角度を変えています。それを直すのは、私の役目にしました。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)





























