「ノリで付き合った」と送った彼→一晩悩んだ私が、会社の休憩室で送ったメッセージ

コラム

軽い気持ちで送った「ねえ、なんで私に告白してくれたの?」に、彼から2通の返信が届いたのは20分ほどたったころでした。続きの言葉も電話もないまま、既読だけがついた画面を見て、その答えを読んだ私はスマホをクッションの下に押し込みました。

2通だけの答え

彼と付き合い始めたのは半年前です。友人の家でバーベキューをした帰り道、駅までの途中で「付き合ってみる?」と言われ、その場でうなずきました。

送ったきっかけは、会社の同僚から、彼が私のどこを好きになったのか聞かれたことでした。答えられない自分に気づいて、軽い気持ちで打ったのです。

「ねえ、なんで私に告白してくれたの?」

届いた返事は、2通だけでした。

「正直に言う」

「ノリで付き合った」

上から下へ、何度も読み返しました。半年分の写真も、彼の部屋に置いてある私の歯ブラシも、急に借り物のように思えてきました。

打っては消した返事

返す言葉を、何通りも打っては消しました。

「じゃあ、別れる?」

「ひどくない?」

どちらも、送信する前に削除しました。

彼からの続きは届きません。電話もかかってきませんでした。画面は、私がつけた既読のところで止まったままでした。

一言で片づけられる程度の話だったのだと思いました。今頃、彼は何事もなかったように眠っているのだろうか。そう考えるたびに、クッションの下へ手を伸ばしかけてはやめていました。

その夜は部屋の明かりを消せないまま、カーテンのすき間が白くなるのを見ていました。

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