告白の理由を聞かれた俺→返した2通とは別にあった想い

コラム

表向きに置いたスマホ

既読はすぐにつきました。返事は来ません。

電話をかけようとして、通話ボタンを押す前に画面を閉じました。声を聞けば、彼女は怒るより先に俺を許そうとするかもしれない。怒る時間くらいは、彼女に残しておきたかったのです。

その夜は、スマホを机の上に表向きで置き、通知の音量を上げて横になりました。今頃、彼女は画面を閉じたのだろうか。別れの言葉を打っているのだろうか。目覚ましより先に起きて、通知のない画面を確かめました。

次の日、会社のデスクで通知が鳴りました。

「私は、ノリじゃなかったよ」

通知を開いてから、1分もかからずに返していました。

「うん。返事、ずっと待ってた」

「今度はノリじゃなくて、ちゃんと言いたいことがある。会える?」

そして...

仕事帰り、駅の改札前で彼女と会いました。彼女の前で頭を下げてから、口を開きました。

「最初はノリだった。でも今は、ノリで一緒にいるわけじゃない」

彼女はうなずいて、俺の袖をつかみました。

その日、間取り図はかばんから出せませんでした。でも、彼女との将来を考える気持ちは本物です。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

  • X
  • Line