
「他に好きな人ができた」と送った彼の、その人から私に届いた1通
コラム
「謝りたい」の意味を考えて
開いたチャットには、短いメッセージが2つ届いていました。
「突然すみません。バーベキューでご一緒した、会社の後輩です」
「先輩のことで、どうしても謝りたいことがあります」
先輩のこと。謝りたいこと。2つの言葉が、頭の中で1つにつながっていきます。
彼の言っていた好きな人は、この人なのかもしれない。同じ職場なら、距離が近づいていてもおかしくはありません。彼を取ってしまってごめんなさい、という意味なのだろうか。
返事を打っては消して、最後に残ったのは、聞きたいことそのままの一言です。
「何を謝りたいんですか」
送信してすぐ、既読がつきました。
そして...
既読のまま、返事はなかなか届きません。淹れた紅茶が冷めた頃、後輩から長いメッセージが届きました。
「先輩から好きだと言われました。お断りしています。それでも謝りたいのは、前に先輩から相談されたとき、別れちゃえばいいじゃないですかと、私が軽く言ってしまったことです。本当にごめんなさい」
後輩は、彼の告白を断っていました。謝っていたのは、付き合う前の相談に軽い言葉を返したことだったのです。最後まで読んでから、彼とのチャットを開きました。いちばん上の「わかった」には、もう何も足しません。3日間消せなかったチャットを、一覧から消しました。
後輩への返事は、その夜は打たずにおきました。黙っていれば、私が知ることはなかったはずの話です。それなのに後輩は、なぜわざわざ打ち明けてきたのでしょうか。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)































