2カ月迷った俺が、彼女の家の近くの公園からやっと送れた一言

コラム

「本気?」を読んでから

少しして、返事が届きました。

「本気?」

すぐに開いたので、既読はついていたはずです。「本気だよ」と打っては消し、「ずっと考えてた」と打っては、また消しました。

彼女にそう聞かせたのは、ほかでもない俺です。何度も話を先に延ばしてきた末に、画面越しの一行で済ませようとしたのだから、疑われて当然でした。ここで言葉を重ねても、同じことの繰り返しにしかなりません。

スマホをポケットにしまい、ベンチを立ちました。エントランスまでは歩いて数分。部屋番号を押す前に、ネクタイを1度締め直しました。

そして...

オートロックが開き、3階の廊下を歩いてドアの前に立ちました。

「本気だから来た」

ドアを開けた彼女は、まだどこか半信半疑の顔をしていました。

「じゃあ、ちゃんと言って」

内ポケットから箱を出してふたを開け、「結婚してください」と伝えると、彼女はうなずいて、箱ごと俺の手を両手で包みました。

既読のまま5分待たせた理由は、その日は話せませんでした。ベンチとエントランスを何往復したかまで、白状することになりそうだったからです。

(30代男性・システムエンジニア)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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