
遠くの駅のホームから、彼女に写真だけを送った僕。「結婚しても仕事続ける?」と聞いた本当の理由
コラム
ホームで撮った1枚
帰りの新幹線を待つホームは、人がまばらでした。見上げた駅名の看板には、この街の名前。ここで暮らすかどうかを、僕は彼女に何も話さないまま決めようとしていたのです。
気づくとホームにスマホを向けて、その写真だけを送っていました。少しして、彼女から返事が届きました。
「これ、どこ?」
説明を打っては消し、結局送ったのはこれだけです。
「今度、会って話せる?」
「うん」と返ってきたとき、ちょうど新幹線がホームに入ってきました。
そして...
数日後、カフェで向かい合うと、まず「急に変なこと聞いて、ごめん」と頭を下げました。上司の話より先に、彼女の仕事のことを聞いておきたかったのです。
指名してくれるお客さんのこと、次に挑戦したい技術のこと。楽しそうに話す彼女を見ていると、このまま切り出せば、また「来てほしい」から始めてしまう気がしました。
「僕の話は、今度ちゃんと全部するから」
「待ってる」と言ってくれた彼女に、その夜、上司からの話も、ついてきてくれる前提で考えていたことも、全部メッセージで送りました。返ってきたのは、こんな一言です。
「1人で決める前に、ちゃんと聞いてほしかったな」
次の休みに2人で、向こうへ行く場合と今の街に残る場合を、1つずつ書き出しました。上司には、今回は見送らせてほしいと伝えています。
今は気になる話があると、決める前に彼女へメッセージを送るようにしています。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)































