付き合って10日の彼女に地名だけ送った僕→彼女が話してくれた夏を探していた

コラム

「誰かとの思い出の場所?」と聞かれて

次に届いたのは、思いもしなかった1通でした。
「誰かとの思い出の場所?」
言われてみれば、そう読まれても仕方ありません。付き合って10日の相手から、理由もなく地名だけが届いたのです。
「違う。でも行けば分かる」
そう返しながらも、自信はありませんでした。あの店が、彼女の覚えている店なのか。もし違ったら、ただの空回りです。それでも、下見で歩いた道順だけは、何度も地図で確かめておきました。

そして...

当日、僕は改札を出て、下見で覚えた細い道へ彼女を案内しました。古いアイスの店の前で、彼女は足を止めました。
「ここ。おばあちゃんと来た」
彼女は店先の看板を、しばらく見上げていました。それから同じアイスを2つ買い、1つを僕に渡してくれました。
彼女が「なんでその浜?」と聞き返したその地名は、彼女自身が名前を忘れていた、あの夏の海でした。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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