
「ねえ、どうして毎回天気を送ってくれるの?」と聞かれた僕→「実は」から打ち明けた、2回目のデートの雨
コラム
80%の日
付き合って4か月がたったある夜、予報を開くと、降水確率は80%でした。付き合ってから一番高い数字です。僕は初めて質問の形で送りました。
「80%、折りたたみ持った?」
既読がついてから、返事が届くまでには少し間がありました。
「今入れた。ありがと」
ほっとしたのもつかの間、続けてもう1通届きました。
「ねえ、どうして毎回天気を送ってくれるの?」
画面を見たまま、しばらく考えこみました。その日の彼女に何があったのか、僕はまだ何も知りませんでした。
そして...
「実は」と書きはじめて、雨の駅前のこと、風邪のこと、傘を持っていなかったデートのことを、全部打ちました。最後に「心配だったけど、うるさく言うのは嫌だったから、数字にしてた」と添えて、送信しました。
返事は、さっきよりずっと早く届きました。
「なにそれ。泣いちゃったじゃん。今日、仕事でいろいろあったから」
彼女が泣いていたことを知ったのは、そのときです。
「明日も送るね。80%なら、また聞く」
そう返してから、僕は自分の鞄をのぞきました。几帳面だと思われていた僕の折りたたみ傘は、先週電車に置き忘れたままでした。
(20代男性・経理職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)





























