「忘れていいからね」と送った私に朝まで既読だけの彼→届いた「郵便受け、見てほしい」の先にあった封筒

コラム

「郵便受け、見てほしい」

いつの間にか、うとうとしていたようです。スマホの振動で目を覚ますと、彼からメッセージが届いていました。
「郵便受け、見てほしい」

意味が分からないまま、部屋着にサンダルで階段を下りました。集合ポストの扉を開けると、チラシの上に白い封筒が1通、置かれていました。切手も消印もありません。表には、少し右上がりの癖のある字で、私の名前だけが書かれていました。

2回目のデートで、彼が読んでいる本のタイトルをレシートの裏に書いてくれたことがあります。そのときと同じ字でした。

その場で封を開けると、淡い水色の便箋が3枚、折りたたまれて入っていました。2回目のデートで寄った文房具店で、私がかわいいと言った色でした。

そして...

封筒の中の3枚は、どれも右上がりの字でびっしり埋まっていました。
1枚目の最初の行を目で追っただけで、字がにじんで、その先が追えなくなりました。集合ポストの前で、私は封筒を胸に当てたまま、しばらく立ち尽くしていました。
既読をつけたまま返事をくれなかった一晩、彼はなぜ、メッセージではなくこの3枚を私に渡したのでしょうか。
(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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