
改札で別れた直後に「ごはん食べた?」と送った俺→毎日同じ時刻にアラームを鳴らしていた本当の理由
コラム
打っては消した返事
1週間ほどたった日、いつものように送った直後に、彼女から届きました。
「毎日同じ時間だけど、自動で送ってる?」
「アラームかけてる」と打って、消しました。アラームがないと彼女を思い出さない、と読まれそうだったからです。「たまたま」と打って、それも消しました。文面が決まらず、送れたのは仕事が終わる頃でした。
「自動じゃない。アラームかけてる」
やがて彼女から「そっか。無理に送らなくていいよ」と返ってきました。前の恋人の最後の言葉と、どこか似ていました。ここで黙れば、また同じ終わり方になる。
帰りのバスで、理由を全部書こうとしました。前の恋のこと、休憩の時刻のこと。けれど長い文は言い訳に読まれそうで、送ったのは一言だけです。
「無理してない。明日も送る」
そして...
次の日、アラームが鳴ると、いつもどおり「ごはん食べた?」を送りました。届いたのは、唐揚げの入ったお弁当の写真と「今日は唐揚げ。そっちは?」でした。俺はおにぎりを撮って、「コンビニのおにぎり」と返しました。
付き合って半年、彼女に「そっちは?」と聞かれたのは初めてでした。
それから彼女は毎日、休憩に入ってすぐのお弁当の写真を送ってきます。食べるのを忘れると言っていた彼女が、ちゃんとお弁当を開けている印です。
前の恋は、返事が短くなって終わりました。今は同じ一言のあとに、彼女の写真が1枚ずつ増えていきます。
(20代男性・倉庫作業員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)































