「友達に俺の悪口言ってるだろ」と言った俺→彼女がお手洗いに立った間に、友達に見せられた画面

コラム

画面の続き

「忘れられたのは悲しかったけど、そういうところも含めて好きなんだよね」
彼女はそう返していました。
その先も、友達が何か言うたびに、彼女は俺の肩を持っています。
記念日のことも、彼女は仕事が立てこんでいた時期だから仕方ないと書いていました。
「あの子、あなたの悪口なんて一度も言ってない。言ってたのは私」
友達はそう言って、スマホを伏せました。
戻ってきた彼女に「何かあったの」と聞かれても、首を振ることしかできません。
「そろそろ出よっか」
友達のその声に、助けられた気がしました。

そして...

改札で友達と別れ、ホームに並んでも、俺は足元の白線を見つめたままでした。
電車の音が近づいてきたところで、ようやく彼女のほうを向きます。
「あのさ」
一度言葉を切ってから、まっすぐ彼女を見ました。
「疑ってごめん。記念日、やり直させてほしい」
彼女は驚いた顔のまま、しばらく俺を見ていました。
許してもらえるかどうかより、まずは自分の口で謝りたかったのです。
やがて彼女が「うん」とうなずいてくれて、ようやく息ができた気がしました。
悪口だと思いこんだ画面の続きには、俺をかばう言葉しか並んでいませんでした。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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