「お前を振ったのは俺だ」と3年言い続けた俺→別れて数日後、ふすまの向こうで聞いた陰口

コラム

あの日は雨だった

座敷の笑い声が止まり、幹事の友人の顔がこわばるのが見えました。
3年前にふすまの向こうで言ったことを、幹事の友人も思い出したのだと思います。
元カノは、俺の言い張る話をずっと屈辱だと受け取っていたのかもしれません。
そう気づくと、続ける理由が見つからなくなりました。
グラスを置いて窓の外に目を向けると、言葉は自然に出てきました。
「そうだったな。あの日、雨だったよな」
それだけ言うと、俺は上着をつかんで座敷を出たのです。

そして...

店の外にいると、幹事の友人からメッセージが届きました。
「あのときの話、俺から彼女に謝る」
返したのは「頼む」の一言だけです。
元カノが残った座敷でどんな話がされたのかは、分かりません。
戻る気にはなれず、そのまま駅へ歩きました。
お前を振ったのは俺だ、と言い続けたのは、元カノがあの集まりで笑っていられるように、俺がつき通した1つだけの嘘でした。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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