
友人の前で妻が言った「結婚は私が妥協してあげた」→玄関の鍵を閉めてから、俺が並べた3年分のこと
コラム
口にした本当のこと
「妥協したのは、俺のほうだよ」
言ってしまってから、もう止められませんでした。異動の話を断ったこと、バイクを売ったこと。妻が知らないはずのことを、1つずつ並べていきました。並べるほど、自分が小さい人間に思えてきます。それでも、3年分のことを今さらのみ込むことはできませんでした。
妻はカップを2つ持ったまま、リビングの入り口に立っていました。最後まで口をはさまず、驚いた顔もしません。ただ、じっと俺の顔を見ていました。
言い終えると、部屋の中には冷蔵庫の音だけが残りました。
そして...
先に口を開いたのは、妻のほうでした。
「ちょっと待ってて」
妻は寝室から、ノートを持って戻ってきました。
最初のページには、妻の字で2行だけ書かれています。
ページをめくる俺に、妻は「ごめん」と言いました。
「これ、いつから書いてたの」
目を上げずに、聞けたのはそれだけでした。
このノートを持っていた妻が、なぜ友人の前で「妥協してあげた」と言ったのでしょうか。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























