
2年ぶりに元恋人へ「今の彼氏とうまくいってる?」と送った俺が、返事のあとに打っては消した本音
コラム
打っては消した文面には、今は恋人のいる元恋人に送れない言葉ばかりが並びました。代わりに残した短いメッセージは、思っていたのとは別の意味で届いてしまいます。
引っ越しの段ボールに本を詰めていると、間から1枚のカードが床に落ちました。転勤が決まったとき、まだ付き合っていた元恋人がくれたものです。「向こうでも無理しないでね」という丸い字を、床に膝をついたまま読み返しました。
1人で決めた別れ
元恋人とは大学の頃から3年付き合いました。転勤が決まったとき、遠距離を続ける自信がないと切り出したのは俺です。元恋人は続けるつもりでいたのに、話し合う前に結論だけを伝えてしまいました。
転勤先では仕事に慣れるだけで手いっぱいで、気づけば2年、誰とも付き合わないまま過ぎていました。紹介の話を断るたびに、あのとき別れを急がなければと考えていました。
部屋の更新を機に、近くのマンションへ移ることになりました。カードを手にしたまま、いつの間にか元恋人とのチャットを開いていました。
未読の表示を見つめて
元恋人のSNSに、恋人らしい人と写ったキャンプの写真があったのは知っていました。それでも本人から、違うと聞けるかもしれない。どこかでそう期待して、2通だけ送りました。
「久しぶり」
「今の彼氏とうまくいってる?」
送ったあと、未読の表示を何度も確かめました。今頃、元恋人は困った顔で通知を眺めているのだろうか。返事が来なくても仕方ないと思いながら、はがれかけたガムテープを貼り直していました。
しばらくして既読がつき、少し間を置いて返事が届きました。
「うまくいってる」
「急にどうしたの?」
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打っては消した本音





























