「別れよう」と打っては消していた私→先に彼から届いた通知は「大事な話がある」でした

カップル

「別れよう」と打っては消していたその日、先にメッセージを送ってきたのは彼のほうでした。たった一行の前置きを見て、私は打ちかけの言葉を消していました。

スマホのメモには、彼に伝えたいことが箇条書きで並んでいました。最後の行に書いたのは、何度も言葉を選び直した結論です。あとはトーク画面に戻って送るだけでした。ところが、先に動いたのは彼でした。

返事が短くなった彼と、流れていった約束

付き合って3年になる彼とは、別々に一人暮らしをしています。ここ2か月ほど、彼からの返信は「了解」「ごめん無理そう」のような短いものばかりになりました。休みの日の約束も2回続けて流れ、理由を聞いても「ちょっと仕事がバタバタしてて」とだけ。

既読になってから返事が来るまで、半日空くこともありました。スマホを伏せて洗濯物を畳み、また画面を確かめる。その繰り返しに、私のほうが先に疲れてしまったのです。

入力欄に「別れよう」と打っては、送信する前に消す。この日だけで、何度繰り返したか分かりません。

先に届いた「大事な話がある」

今度こそ送ろうと、入力欄にもう一度打ち込みました。送る前にメモの箇条書きを見直そうと画面を切り替えた、その直後でした。画面の上に、彼からの通知が表示されたのです。

「大事な話がある」

いつもの彼なら、用件をそのまま送ってきます。わざわざ前置きをつけてきたのは、付き合ってから初めてでした。

先に言われるんだ。そう思った途端、打ちかけの「別れよう」を消していました。自分から切り出すつもりでいたのに、言われる側になると分かると、送る気持ちがどこかへ行ってしまったのです。

「うん、なに?」と返すまでに、10分近くかかりました。既読がついてから次の返信が来るまで、クッションを抱えたまま画面を見ていました。

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