彼女に位置情報を見られていると知りながら、俺が花屋の前で5分立ち止まり続けた理由

カップル

店先に届いた一行

その日も「駅ついた」と送り、店先でつぼみを見ていた時でした。

「今、花屋さんの前にいるよね」

すぐに既読をつけてしまったものの、何と打てばいいのか決められません。「たまたま」と打っては消し、「寄り道」と打っては消しました。店主が首をかしげてこちらを見ていたのを覚えています。

今頃、彼女は地図を見ながら返事を待っているのだろうか。そう考えると、これ以上ごまかしを重ねる気にはなれませんでした。

「ばれたか」

「来月まで、何も聞かないでくれる?」

少しして、「わかった。聞かない」と返ってきました。店主に頭を下げ、ようやく部屋の方へ歩き出しました。

そして...

あれから、彼女は一度も花屋のことを聞いてきませんでした。部屋に着いて「ついた」と送ると、いつもと同じ短い返事が届きました。

先日、店主から「これなら記念日に間に合うよ」と言われ、白い花束を予約しました。彼女がどんな顔で受け取るのかは、まだ想像がつきませんでした。

予約を済ませたあとも、帰り道には店先をのぞいてから部屋へ向かいました。

(20代男性・メーカー勤務)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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