
「今度、母に会ってから決めて」と言われた俺→その前に1人で実家を訪ねて、お母さんに打ち明けた事情
コラム
先に出ていた答え
彼女に連れられて訪ねた日、俺は初めて来たふりをするつもりでした。
けれど、洗面所の場所は体が覚えていました。
「場所、分かるの?」
「なんとなく」
食卓に肉じゃがが並んだとき、お母さんと一瞬だけ目が合いました。
彼女が「この前の話だけど」と切り出すと、お母さんが先に口を開きます。
「その話なら、もう答えは出てるのよ」
「先に答えたのは、うちのほうだから」
俺は膝の上で手を組んだまま、彼女の顔を見られずにいました。
そして...
お母さんの話を聞き終えた彼女は、しばらく肉じゃがの皿に目を落としたままでした。
それから俺に、「なんで先に私に言わないの」と怒りました。
もっともな話です。
転勤のことをきちんと話したのは、その帰りの電車の中でした。
家族と俺、どっちを取るなんて、本当は選ばせたくありませんでした。だから俺は、彼女が選ばなくてすむ答えを先にもらいに行ったのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























