
「年上ぶるな」と言った年下の彼→数週間後、「今日だけは、年上として聞いてほしい」とお願いされた
コラム
ノートに並んだ質問
ノートに並んでいたのは、彼の字で書かれた質問でした。
「スーツは紺とグレー、どっちがいい?」
「初めて会う人に、最初に何て言えばいい?」
「目上の人と話すとき、俺の話し方で直したほうがいいところある?」
グレーより紺がいい、最初は名乗ってからお礼を言う、語尾を伸ばす癖は気をつけたほうがいい。私が答えるたびに、彼は真剣な顔でノートに書き込んでいきました。彼の口から「目上の人」という言葉を聞いたのは、初めてです。
「誰に会うの?」
「それは、まだ言えない」
彼がノートを閉じて鞄にしまうまで、それ以上は聞けませんでした。
そして...
帰り際、彼は玄関で「助かった」と頭を下げました。
年上ぶるなと私に言ったのも、同じ彼です。あの日の言葉と、今日のノート。どちらが本当の彼なのか、まだ分かりませんでした。
年上の私に頼ってまで、彼は誰に会おうとしているのでしょうか。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)































